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2019年度入学式を挙行。第1期生204名が世界で活躍するファッション業界のリーダーとして第一歩を踏み出しました。

2019.04.09
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日本で唯一の「ファッション」「ビジネス」の専門職大学『国際ファッション専門職大学』は、55年ぶりに国がつくる新しい大学制度「専門職大学」として、文部科学大臣より認可を受け、この度開学しました。

4月7日(日)に2019年度入学式が挙行され、高校からの進学者以外にも、社会人や留学生の進学を含めた第1期生204名が、ファッション業界のリーダーとなるための第一歩を踏み出しました。

入学式は、東京・大阪・名古屋をライブ中継で繋ぎ3キャンパス一体となって挙行。多くのメディアも来場する中、近藤誠一学長の訓辞、大原美術館館長の髙階秀爾氏と株式会社オンワードホールディングス代表取締役社長の保元道宣氏の祝辞、新入生代表による入学の詞と続きました。

国際ファッション専門職大学 学長 近藤誠一

これまでは特定の業種についての専門知識と技をもった専門集団と、一般教養や創造性、国際性をもった一般集団とが役割分担をすることで日本社会を発展させてきた。しかし、今後は実践力と創造性、広い教養を一緒に身につける教育機関が必要となる。本学が目指すのは、日本独特の自然観、伝統的な美意識、デザイン性をしっかりと意識しつつ、それをファッションという形で世界に発信していく人材を育てること。こうした目的を果たすため、学術と実務それぞれの分野で一流の教員とベストなカリキュラムを用意した。この理想に早く到達できる大学を、一緒に創っていこう。

→ 学長訓辞 全文はこちら

大原美術館館長 髙階秀爾氏

大学は、知識や技術はもちろん、同時に人間を学ぶ場である。優れた専門知識を身につけると同時に、日本また世界の伝統文化を学んでほしい。そして、それを世界へ発信できる人材に成長してほしい。そのためには、人々の間のつながりを育む、ということを理解して学ぶことが大切である。日本の伝統的な感性、自然の持っている豊かさは長い間受け継がれている。それらを知識としてではなく感覚として学び、国際的に発信していってほしい。

株式会社オンワードホールディングス代表取締役社長 保元道宣氏

昭和、平成時代の成功体験にとらわれない、令和時代の成功体験を共に創っていこう。今日、お客様の感度はとても高くなっている。お客様を感動させるクリエイションを創り出すということは並大抵のことではない。4年間でしっかり勉強をし、本物のクリエイションを発信できる人材に育ってほしい。令和5年に、成長した皆さんにお会いできることを楽しみにしている。

東京キャンパス  新入生代表 ファッションクリエイション学科 大塚祥

ファッションとは本来周りの目や流行を気にして選ぶものではなく、着る人を表現するものである。他人ではなく、自分のために服を選ぶ世の中に変えていきたい。第1期生としてファッション業界に新風を吹き込むべく努力したい。

大阪キャンパス  新入生代表 大阪ファッションクリエイション・ビジネス学科 二階堂辰翔

世界中の人々が全員自らの服装に自覚とこだわりを持って生活する世の中を創ることが夢である。この大学でしっかりと学習を重ねて、夢の実現を果たしたい。

名古屋キャンパス 新入生代表 名古屋ファッションクリエイション・ビジネス学科 大橋美波

初めてオープンキャンパスに参加したとき、この大学にどうしても入学したいと思った。ファッションはもちろん、様々な企業や海外に関しても学んでいきたい。1期生として誇りを持ち、切磋琢磨していきたい。

【登壇者 プロフィール】

国際ファッション専門職大学 学長 近藤誠一
元文化庁長官。パリOECD(経済協力開発機構)事務次長、駐米国大使館公使、ユネスコ日本政府代表部大使等を歴任。退官後、東京大学、慶應義塾大学等で教鞭を執った他、現在も東京藝術大学客員教授を務める等文化・芸術の発展、国際交流に貢献し、瑞宝重光章を受章。

大原美術館館長 髙階秀爾氏
大原美術館館長、西洋美術振興財団理事長、東京大学名誉教授、日本芸術院会員。東京大学教養学科部卒業、同大学大学院で美術史専攻。1954年~59年、同大学院在学中渡仏、パリ大学付属美術研究所及びルーヴル学院で西洋近代美術史を専攻。美術史家、美術評論家として活躍。

株式会社オンワードホールディングス代表取締役社長 保元道宣氏
株式会社オンワードホールディングス代表取締役社長。1988年東京大学法学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。2006年オンワード樫山(現オンワードホールディングス)に入社。2007年執行役員、2011年常務執行役員、2014年取締役に就任。2015年3月から現職。

【学長訓辞 全文】

匠の技とスピリットで、世界へ

皆さん
国際ファッション専門職大学の第1期生としての入学式、まことにおめでとうございます。
ご列席のご家族、友人の方々にも、心よりお祝いを申し上げます。

世界はいまグローバル化の進展と、ITの急速な進歩により、大きな変動期を迎えています。それは政治や経済やビジネスに、そしてわれわれのライフスタイルに、これまでにない程の急激な変化をもたらしています。

このような社会の流れの中、強く生きていく上で大切なことは、グローバル化やテクノロジーの変化に受け身で対応するのではなく、それを積極的に活用していく姿勢です。グローバル化を、自分の価値観を世界に広めるツールとして活用し、計算や検索など、ITにできることはITにやらせて、自分はそれで空いた時間を、人間ならではの文化と創造性の深化に使うという姿勢です。

そのためには3つのことが必要です。
第1に、世界の流れを掴むことです。グローバル化とITに牽引された世界の行方は予測がつきません。だからこそ、受け身ではなく、常に積極的に世界の変化の兆候をつかみ、その方向を先取りしていく姿勢が必要なのです。

第2に、自分を知ることです。自分は何者か、その拠って立つ基盤はどこにあるのか、自分を育て、つくってくれた文化はどのようなものか、という好奇心と問題意識をもち続けることです。そうして初めて世界の流れに翻弄されずに、しっかりと生きていくことができます。政治や経済は浮き沈みがあり、変化し続けますが、文化は不動だからです。そして天然資源の少ない日本で、自然と人間が織りなす文化こそ、日本の最大の資源なのです。

第3に、世界と自分の関わりあいを見つけることです。変化する世界の流れの方向性の中で、自分の才能や強み、持ち味を生かし、世界を望ましい方向に変えていくための創造性を育み、挑戦し続ける意欲を持つことです。

ひとり1人がこうした能力を持って、産業界や社会全体と有機的につながることで、個人がモチベーションを持ち、生き甲斐のある人生を送ることができます。そしてそれによって産業界、社会全体の国際競争力、日本の力が最大に発揮されるのです。

これらは簡単なことではありません。そこでは自分の存在を示し、ひととの違いを表す深い専門知識や技能を身につけるとともに、そこから新しいものを生み出す創造性や、世界を適切に理解するための国際的教養、そして世界に自分を知ってもらうためのコミュニケーション能力を養わねばなりません。

それには教育が重要です。これまでは、特定の業種についての専門知識と技をもった専門集団と、一般教養や創造性、国際性をもった一般集団とが、役割分担をすることで、日本社会を発展させてきました。それは明治維新以降、西洋の強い影響力を前にして近代社会をつくり、彼らに追いつく上で、適切な体制でした。

しかし21世紀の今必要とする人材を早期に育成するためには、従来の教育制度だけでなく、実践力と創造性、広い教養を一挙に身につける教育機関が必要です。人材育成には時間がかかります。いますぐ着手しなければなりません。こうした危機感から、政府は今般55年ぶりの大学制度改革に踏み切ったのです。

その第一号として認可を受けたのが、この国際ファッション専門職大学です。
世界のファッション業界に国境はありません。その流れをしっかり見極めることが必要です。同時にそこで生き抜いていくためには、自分の地域に伝わる伝統的な価値観、独特な美意識やデザイン性をフルに発揮することが必要です。日本には匠といわれる素晴らしい技とスピリットがあります。自然から謙虚に学び、自然への感謝の念を忘れず、つくるものの品質において絶対妥協せず、ものを大切にし、経済性や効率性におもねず、見えないところにも完全性を求め、死ぬまで自分を鍛え続けていくという精神性。これこそこれまでの日本を支え、これから日本が世界に伍していける武器です。パリやNYにも真似ができない精神性です。

この大学が目指すのは、日本人独特の自然観、それに基づく、移ろいの美を愛でる伝統的な美意識、デザイン性をしっかりと認識しつつ、それをファッションというかたちで世界に発信していく人材を育てることです。それにより、ファッション業界のニーズに応える人材を育成するだけでなく、ひとり1人が生き甲斐をもち、モチベーションをもって強く、そして優しく生きていくことを助けることにつながるのです。

それは自然破壊や人種差別など、混とんとする世界の価値観の中で、日本人が長年養ってきた、人間としてもつべき倫理感を世界に示すことにもつながります。

この大学でファッションを学ぶということは、狭い意味の服のファッションに限りません。インテリアデザインを始め、生活のすべてにおいて、美的でセンスのある、ここちよい生活を送る才能と技を身につけることにつながります。

われわれは、こうした目的を果たすため、学術と実務それぞれの分野で一流の教員をそろえました。すべての生徒が基本的な技能と知識、最新の世界のファッションとテクノロジーを身につけ、地域での臨地実習や、国内のみならず、海外でのインターンシップを受けられるなど、学びながら社会や世界とつながった学生生活を送っていただくための、練りに練った、いま考えられるベストなカリキュラムを用意しました。

折しも、自然を尊び、移ろいゆく美を愛でながら、謙虚にふるまう日本の文化を象徴する桜が満開です。みなさんの門出を自然が祝ってくれているのです。そしてあと3週間あまりで新しい元号になります。みなさんは令和時代の最初の入学生になるのです。

われわれ教員、事務、そして学生の皆さんが一体となり、語りあって、この理想に1日も早く到達できるような大学を、一緒につくっていこうではありませんか。

改めてご入学おめでとうございます。

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