3年次カリキュラム「臨地実習」にて、NHK‐Eテレ「スゴEフェス」(2023年11月25日生放送)の番組制作に携わりました!
2024.02.02
3年生は衣装制作を担当!
本学では、3年次に様々な企業体験を行う「臨地実習」を行っています。今回、Eテレ「スゴEフェス(生放送)」の「あおきいろSP」で上演した「SDGsこども演劇」の衣装づくりに2カ月間に渡り参加しました。現在NHKのウェブページで作品が観られます。
「あおきいろ」HP はこちら >>
こどもたちが演じる妖精の衣装6着を、造形作家のはらこうへいさんの指導のもと、制作しました。子どもたち自身がなりたい妖精を演じるということで彼らにデザイン画を描いてもらうことからスタートしました。
花の妖精、魚の妖精、歌の妖精、雲の妖精などなど、自由な発想で描かれたこどもの絵を受けて、学生たちは、それぞれデザインした子たちとペアを組んで、時間をかけて一緒に衣装を作っていきました。
【番組担当プロデューサーの佐藤正和さんからのコメント】
こどもと一緒に創作するということは、彼らのどんどん膨らむイメージに寄り添わないといけないし、彼らが作れる範囲で、材料を選び、造形作業を設計しなければならないし、完成した衣装を着ることで、役になりきらせる必要があるし、照明の当たるステージで、芝居やダンスをするときの熱のこもり具合なども考えなければなりませんでした。
それ以外にも稽古の段階から、子どもたちと関係性を作り、時には愚痴を聞き、時にはエールを送って励まし、本番に向けて気持ちも作っていくことも求められました。
本番当日、生放送で上演した舞台で、個性豊かな衣装を身にまとったこどもたちは、最高のパフォーマンスを披露してくれました。緊張しながらその姿をバックステージで見守っていた学生さんは、親のような心持ちで感動し、喜び合っていました。
今回の作業を通して、学生さんたちには、モノづくりの価値を感じ取ってもらえたのではないかと思います。
すなわち、この子が演じたい妖精の衣装を作る、というお題の中で、この子が喜ぶためには、この子が動きやすくなるためには、この子が魅ほ力的に見えるためにはと、本番で最高のパフォーマンスができるようにと考えに考え抜いたこと、誰かを幸せにするために努力し続けてきたこと、それこそがモノづくりの本質であり今回それが目の前のこどもと向き合ったことで、より感じられたのかなと思っています。
顔の見えない不特定多数のマスを想定するよりもこの子のためと考えて作ったものの方が意外とみんなに支持される場合がよくあります。
結局、モノづくりは「愛」なのです。
今回のステージは、たくさんの愛にあふれていたという意味で大成功だったと思います。
皆さん、たくさんの愛を子どもたちに注いでくれてありがとうございました!
ぜひ、この経験を将来、社会の中で活かしていってください!
【造形作家のはらこうへいさんからのコメント】
今回は、最後の最後の本番直前に衣装の修正指示が演出サイドからあり、とても大変なことがありました。でもこれはよくある事で僕は慣れてるので、そのまま演出サイドの指示通り、時間内に確実に直す事を学生さんに伝えました。正直、学生さんたちにはかなりキツかったと思います … 。でも学生さんたちにとっては、今回はそれはとてもいい経験になったのかもしれません。本番直前の大変な直しでも、実際に数時間で全てクリアできたのですから、これは自信に思っていいと思います!
僕自身も若いクリエイターと一緒にお仕事ができて、すごく刺激になりました。
学生たちは「臨地実習」で何を学んだのか?
宮坂あみさん ファッションクリエイション学科
『何のために仕事をするのかー。』
今まで私は衣裳制作などを行うときに、その作品やエンタメを見てくださる方に向けて行ってきました。しかし今回のインターンで子どもキャストやそれを囲む大人達の笑顔を見た時、仕事はその先のお客様だけでなく、一緒に働いている人たちの「輪」がとても重要だと気づきました。仕事は自分自身がやりたいからやらせて頂いているのですが、その「輪」こそがより良いものを創っていくということが、一番の気付きでした。
額賀美羽さん ファッションクリエイション学科
こどもの時に大好きだった、NHKの「つくってあそぼ」の番組を制作していた、はらさんをはじめ、それぞれの職種のプロが集まり、違った観点から一つの番組を作り上げているということを実感しました。中でも、映像のカット割りをしているテクニカルディレクターの宮崎さんのお話を聞いて、裏方の仕事の力に感動しました。私たちが、日常生活で無意識に向けている視点を、カメラがポイントを押さえて捉えていることで、映像により立体感が生まれるのだと感じました。演劇のテーマであった、【目に見えないもの】を見つけられた気がします。
シン・モンインさん ファッションクリエイション学科
短期間でしたが、NHKの番組の衣装担当として、入らせていただき、本当にありがとうございました。
一つの放送番組を作るためにはどのようなことをしなきゃいけないのか、放送の裏の制作側の仕事を知ることができ、本当に学ぶことが多かったです。衣装についての考えも多くなり、今後も活かせていただける機会があればいいと思いました。最後子どもたちの演劇が本当に素晴らしくて、とても感動しました。こんな貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
遠藤ひかるさん ファッションクリエイション学科
「廃材から衣装を製作する」ということで、ポリ袋や気泡暖衝材を使用しました。吸汗性と透湿性がない素材である上、テレビの衣装映え、本番の途中で破損しないような作りと修正をしやすくすること、こどもたちの演技と普段の動きから考えて作らなければいけない為、多くのことに配慮して制作するという機会を頂きました。
また、衣装以外に代役やスタッフさんと出演者さんへの配慮、先のことを考えて動くこと、相手に伝わるコミュニケーションのやり方など、衣装製作以外のことも学びました。
2年生は学生ボランティアとして生放送の舞台裏で出演者のケアなど最前線で活躍しました!
スタッフの皆さんが長い時間をかけ、チーム一丸となって作り上げてきた番組を、普段は絶対に見ることのできない場所から間近で見ることができ本当に貴重な経験でした。そして今回の経験を通して、改めてコミュニケーションを取り合うことの大切さを実感することができました。
私は映像業界に興味があり、今回参加させて頂きました。たくさんのスタッフがいる中で1人1人が自分の役割を理解し活き活きと行動している姿が魅力的でした。自分の役割を理解し果たすこと、報連相を取り合うことがチームワークの中で最も重要だと改めて学ぶ事ができる貴重な経験でした。
今回初めてテレビ業界の裏側を拝見して様々な体験をさせて頂きました。大学ではファッションビジネスを中心に学んでいますが、今回のような異なる業界の知識や経験を積む事も貴重な経験でした。これからの大学生活や将来に活かして行こうと思います。
NHK の生放送のお手伝いをさせていただいて、実際に現場に立って見ないとわからない事が経験出来て、良い経験になりました。現場での”雰囲気作りの大切さ”というのを身にしみて感じました。今後に活かしたいと思います。
東京キャンパス