教員紹介

メッセージ

弁理士の知見を活かし知的財産関連の科目を担当しています。数学などの理系科目とは異なり、法律の分野、特に知的財産の分野では、ある問題の解について、何が正しいか、答えが1つということはありません。ある裁判で1つの答えが出たとしても、また別の似たような事件で別の答えが出る、正解はいくつもあるし、正解はないかもしれない。また、白黒はっきりつけることが最善の解決策とは限らず、争っている双方WIN-WINの解決を考えることも必要です。肝心なのは、法律にもとづいて考え、辿り着いた結論に自分の理由付けができることです。知識を覚え込む必要はありません。考える訓練、理由付けする訓練をしていただければと思います。

専門分野

• 知的財産法

担当科目

• 「法学入門」（1年後期）
• 「知財論」（2年後期）
• 「国際知財論」（3年前期）

Profile

津田塾大学大学院 前期課程 修了、国際学修士。一橋大学大学院 知財戦略プログラム 修了、修士（経営法）。大手特許事務所商標意匠部勤務中に弁理士試験合格、商標意匠専門事務所（現：弁理士法人大島・西村・宮永商標特許事務所）を設立。東京理科大学専門職大学院イノベーション研究科 教授を経て現職。商標法の概説書『商標法講義』を執筆。日本商標協会 理事。AIPPI・JAPAN 編集委員。

所属学会・協会・団体等

• 日本知財学会
• 日本工業所有権法学会
• 著作権法学会
• 日本弁理士会
• 日本商標協会

代表的な論文・著作名

（2020年以降）

• 「知的財産法によるファッションの保護―ファッションローの現状と展望」FAB創刊号（2021）
• 「デザイナー名の商標登録における問題点」同2号（2021）
• 「ブランドスローガンの保護可能性」同３号（2022）
• 「商標法におけるデザインの保護」「「新しいタイプの商標」とデザインの保護」「立体商標の保護」『意匠・デザインの法律相談I』（2021）青林書院
• 「意匠法による空間デザインの保護に関する一考察」日本知財学会誌Vol.17 No.2（2020）
• 「商標の標準化試論」特許研究 第69号（2020）
• 「商標法講義」（初版 2010、第2版 2024）発明推進協会
• 「氏名商標の登録 ― 日本の現状と各国の状況」A.I.P.P.I（2022.１）
• 分担執筆『商標法コンメンタール（新版）』勁草書房（2022）「第26条　商標権の効力の及ばない範囲」
• 「記述的文字を含む商標および意匠の保護―パッケージデザインの保護の観点からー」日本知財学会誌Vol.19 No.1（2022）
• 「ファッション分野における商標権の消尽についての考察－リメイクを題材に」 月刊パテント（2023.1）
• 分担編集・執筆『重要判例分析×ブランド戦略推進　商標の法律実務』中央経済社（2023）

関連サイト等

https://researchmap.jp/read0135490

弁理士法人大島・西村・宮永商標特許事務所HP