経済産業省製造産業局生活製品課と「サステナビリティとファッション産業の未来」をテーマに特別講義を実施しました。繊維産業の現状と国内外のサステナビリティをめぐる動向等を踏まえた取組の方向性について語る講義に加え、学生が主体的な視点から活発な議論を展開するパネルディスカッションが行われました。今回の特別講義は、学術と産業界及び行政との接点を創出し、次世代人材の育成とサステナビリティ意識の向上を目指す貴重な機会となりました。

サステナブルな繊維産業の最前線を学ぶ特別講義

衣料品の低価格化や市場への供給量の増加、輸入割合の増加など、過去30年間で大きな構造変化に直面している日本の繊維産業。さらに、欧州を中心に急速に進む環境や人権への配慮といった動きは、国内外の産業に大きな影響を与えています。講義では、繊維産業の現状と国内外のサステナビリティをめぐる動向等を踏まえた取組の方向性についてご紹介いただきました。

解説内容(抜粋)

学生が主導する未来志向のパネルディスカッション

世界的テキスタイルデザイナーで産地企業のファクトリーブランド開発やグローバル展開のコンサルティングなど多数の実績を持つ梶原加奈子氏も参加し、パネルディスカッションを行いました。将来ファッション業界を担う学生たちが、サステナビリティについてどのように考え、未来を創造していくのか、率直な意見が交わされました。

学生の声が示す、学びの深さと問題意識

学生からは、サステナビリティの国際的動向、リユース・アップサイクルの重要性、ファストファッションとサステナブルの両立、定義や情報開示のあり方、大量生産とオンデマンド生産のギャップ、インクルーシブデザインについてなど、多様な質問が寄せられました。ゲストからは、各国の法規制や市場動向、企業の実務的な課題、今後の技術革新や消費者意識の変化、AIやLCA(ライフサイクルアセスメント)活用の現状など、実例を交えて回答がありました。全体を通じて、サステナビリティは今や前提条件であり、デザイン性や情報の透明性、発信力が今後の競争力の鍵となることが強調されました。

講義後に寄せられた学生の感想からは、サステナブルファッションの本質を探る姿勢と、未来へ向けた意識の高さが感じられました。この特別講義は、本年10月に第二弾を予定しており、繊維産地の現状と未来をテーマにした講義を予定しています。

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