パリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドンに肩を並べるファッションの拠点を目指す取り組みとして、東京都が主催したファッションコンテスト「Sustainable Fashion Design Award 2025」(以下、SFDA)にて、国際ファッション専門職大学の学生がコンテスト史上初、ウェア部門の東京都知事賞・大賞、優秀賞、特別選抜賞の主要3賞を独占しました。
■ウェア部門 東京都知事賞候補・特別選抜賞候補発表 二次審査通過者
国際ファッション専門職大学 | 野口 キララ ※大賞 |
国際ファッション専門職大学 | 山田 萌永 ※優秀賞 |
国際ファッション専門職大学 | 井芹 杏里紗 ※特別選抜賞 |
東京モード学園 | 西吉 絢海 |
一般応募 | 神川 裕貴 |
一般応募 | 倉持 三千世 |
一般応募 | 花田 玲於 |
立教大学大学院 | 鈴木 祐太 |
東京都立城東職業能力開発センター | 菊入 友里杏 |
■大賞は100万円+パリでの展示会
大賞には100万円が、優秀賞と特別選抜賞には50万円がそれぞれ賞金として授与され、大賞受賞者には創業・ブランド立ち上げをサポートし、パリでの展示会参加などを東京都から支援されます。
本コンテストには、有力な教育機関から多数の応募者が参加。その中で、本学からは最多となる3名が2次審査に進出し、全員が最終審査へ。そして、最終審査に残った8作品のうち、本学の学生作品3作全てが見事に各賞を受賞しました。
過去のSFDAにおいても、本学は2023年に東京都知事賞・大賞、2024年に優秀賞を受賞しており、今回の結果をもって3年連続の受賞となります。また、これまでに開催された3回のうち、東京都知事賞 大賞含む5作品を受賞しているのは本学のみです。
野口キララさん(ファッションクリエイション学科)
作品名
VIBRANT VEIL
ポイント
・着物のキルティングダウン
・半透明の生地の中に様々な種類の着物生地を入れることで色鮮やかなデザインを表現
審査員のコメント
・キルティングダウンに生地を入れるという発想が面白い
・他にありそうでない唯一無二のアイテム
山田萌永さん(ファッションクリエイション学科)
作品名
花手毬
ポイント
・服では使われないちりめん細工の模様を若者が着やすいデザインとして活用
・障害のある方でも着脱可能
審査員のコメント
・手仕事を未来に継承するというコンセプトを感じる
・全体のバランスが美しい
井芹杏里紗さん(ファッションクリエイション学科)
作品名
面 MEN
ポイント
・着物と折り紙のドレス
・もったいない精神で着物の端切れを活用し多くの面を組立
・三角形を立体的に組み立てる
〈SFDA審査員〉
ノルベール・ルレ | LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン・ジャパン社長(審査員長) |
篠原ともえ | デザイナー/アーティスト(副審査委員長) |
石田栄莉子 | MALION vintageデザイナー |
志鎌英明 | Children of the discordanceデザイナー |
大田由香梨 | LIFESTYLIST/クリエイティブディレクター |
小湊千恵美 | FASHIONSNAPファッションディレクター |
中西祥子 | 三越伊勢丹 第2MDグループ/新宿 宝飾時計・雑貨商品部 婦人靴バイヤー |
小泉文明 | メルカリ取締役会長/鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長/日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)非常勤理事 |
東京都では、東京をパリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンと肩を並べる「ファッションの拠点」としていくため、ファッション・アパレル産業の振興に取り組んでいます。日本には着物などの素晴らしいコンテンツがあり、それらの伝統を現代のファッションの力により新たな形で世界に発信していくことは、産業の振興に加え、SDGsやサステナブルにもつながる重要な取組と考えています。本事業を通じて、誰もが楽しめる東京発のファッションを広く発信し、ファッション・アパレル産業を盛り上げていきます。
また、3月18日から20日の期間には、東京都の支援による展示会「Fashion Designers Accelerator Tokyo」がWITH HARAJUKU HALLにて行われ、本学の過去受賞者(卒業生)も参加し、自身のブランドの作品を展示しました。