本学では4月より、株式会社オンワードホールディングスとの産学連携で、今後のデジタル社会に対応したプロフェッショナル人材育成を目的とした『ONWARDみらい人財プロジェクト』を実施しています。

Ⅰ期（前期）の「ONWARD VENTURE AWARD（課題解決型授業・コンペティション）」では、東京・大阪・名古屋キャンパスの学生が「近未来のマーケットをデザインしよう！」をテーマに企画を提案、選ばれた7チームによるプレゼン決勝大会をオンラインにて実施。

10月からは本プロジェクトのⅡ期（後期）「ONWARD BUSINESS INTERNSHIP（企業インターンシップ）」として、学内の選考を通過した11名の学生が従来のアパレル企業の就業体験とは異なるデジタル時代の実務業務を盛り込んだインターンシップをスタートしました。
学生たちは、Ⅰ期（前期）に企業の課題を深く考える経験を経てからインターンシップに参加することで、従来に比べより充実した社会経験を積むことができます。

ファッションをクリエイションとビジネスの両面から学ぶことができる本学ならではの学びを活かし、デジタルを活用した今までにない新しいビジネスモデルの創造にチャレンジします。

今回、実務配属された３つの部門の中の１つである株式会社オンワードデジタルラボのファッションECのデジタルプロモーション、CRM、データ分析等をする部門でのインターンシップでは、オンワードグループのECサイト「オンワード・クローゼット」のWEB広告の運用をしているチームのサポート業務を経験しています。
最終的に、社員の方が実務で行っている「広告の企画⇒運用⇒効果の検証⇒改善・再提案」のPDCAを回せることをゴールとし、WEB広告の知識の修得。広告の運用方法の考え方や方針をもとに活用するツールの使い方や広告で使用するクリエイティブを作成するサポート、競合調査などを経験しています。

参加する学生の声

• ファッションクリエイション学科　梅原弓湖さん
  Ⅰ期のコンペティションの際にオンワード・クローゼットのブランド調査を綿密にしていたため、その情報が今のインターンシップに活かされています。
  新たな知識を修得することに集中しているため大変ではありますが、実際に会議に参加する機会をいただく中で、理解して用語を使用できたり、広告の種類や内容を説明できたりする時はとても楽しく感じますし、様々な広告を知ることができ、それをどうマーケティングに繋げるか、利用できるかを考えたり意見を聞いたりする機会はとてもやりがいを感じています。
• 大阪ファッションクリエイション・ビジネス学科　梅原千歳さん
  WEB広告や分析ツールの使い方、オンワード・クローゼットについて、またデジタルマーケティングなどについて学んでいますが、大学で学んでいる『マーケティング論』が役立っています。実際に社会で働く経験をする中で、社員の方々に伝えたいことを明確に、簡潔に伝える事を意識する資料作成や共有の仕方などベースとなる部分も教えていただいており、4か月という長期インターンシップだからこそ基礎から深く知識の修得をしていけると感じています。
• ファッションクリエイション学科　勝涼音さん
  大学の授業で広告についてあらゆる角度から学んでいることが、インターンシップ先でも固定概念に囚われず、様々な視点を持つことに繋がっていると思います。インターンシップでは、実践の場で新たな知識に触れる機会がたくさんあります。大学ではクリエイションに所属しているため、どちらかというと感性重視な部分がありますが、デジタル広告ではデータの分析が主な業務です。ここが、今までと違うところであり、新鮮でやりがいを感じています。

インターンシップ期間は10月から来年１月までで、配属先で学生たちは、各部門での実際の業務を通じて、様々な課題や新しいビジネスに取り組み、最後に報告レポートを作成します。その内容は、オンワードHDと本学で共有し、今後の教育プログラムの在り方等に活かしていきます。また、このプログラムを終了すると学生は所定の単位を取得することが可能となります。

配属部門