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2022年度『卒業制作・計画』PIIF賞受賞作品

学生たちの4年間の学びの成果を、本学を目指す受験生をはじめ、より多くの方々に知っていただくために『卒業制作・計画』PIIF賞受賞作品を紹介します。

全体テーマは「服の先へ。」。
『卒業制作・計画』は、制作/映像、論文、ビジネス企画書の3つの部門に分かれます。
このうち1つを学生自ら選択し、指導を受けたい教員と話し合ってコンセプトやトピックを決めて、制作や論文執筆に取りかかります。
その際に役に立つのが、クリエイションやビジネスについての専門的かつ実践的な知識、現場の視点に立った課題解決能力や国際性、そして歴史や文化についての深い理解です。

制作/動画部門

■東京キャンパス

Digital Pandemic

阿部 美咲、福原 亜麻音、廣渡 加薫、浜名 悠、梅原 弓湖、大塚 祥、賀儀山 萌、片岡 遥大

Digital Pandemic。
それは、現在であり、未来です。
その伝播力は凄まじく、日常の全てに影響しますが、恐れることはありません。
良くも悪しくも、デジタルが普及、加速していく世界で、私たちの思いを表現します。
あなたはこれからどうしますか?

協賛: Ultrasuede®

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■大阪キャンパス

Incorporate digital art and wear modernity

梅原 千歳

近年NFTなどのアートマーケットが流行っている中で、芸術的な世界観にフォーカスし、独自で作成したデジタルアートを取り入れたモダンかつアーティスティックなファッションを提案しております。

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■名古屋キャンパス

Effect of Colour Psychology
Vitality・Stability・Creativity

伊藤 颯希

わたしは本学で学んだ色彩論入門や色彩検定受験を機に色彩、とくに色彩心理学に興味をもつようになりました。そこで「心理学×ファッション」の組み合わせから、わたしなりの「服の、先へ。」を4年間の集大成として完成させるため、心理効果の異なる3種類の色相から3つの心理効果(テーマ)を設定し、3ルックの作品を制作しました。

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論文部門

■東京キャンパス

ファッションにおける「文化の尊重」
─ 民族衣装と「文化の盗用」をめぐる問題から ─

池田 美緒

世界各地の美しい民族衣装はその地域の歴史や重要な意味を表し、アイデンティティの拠り所ともなる文化の象徴である。この意識の高まりを背景に、昨今のファッション業界では「文化の盗用」が問題視されるようになり、各地域の人々が大切にしている文化を見つめ直し、「尊重」することが求められている。本論文では「文化の盗用」の問題背景の分析や「文化の尊重」を目指す多様な事例について、自身の留学経験や桐生産地での活動等で得た視点を通じて考察し、私なりのファッションにおける「文化の尊重」の在り方を提起した。

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■大阪キャンパス

露出ファッションのジレンマ

蔡 天虹

肌や身体の線を過度に露出する露出ファッションを好む女性はしばしば、周りの人(特に男性)が身に着けているファッションより身体の方に注目するというジレンマに直面する。本論文は、インタビュー調査をもとに露出ファッションをめぐる女性や男性の意識や力関係を明らかにすることで、「服の、先へ」というテーマに対し、「身体=下着=衣服」の境界が流動化する露出ファッションの可能性を説得力のある筆致で主張している。

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■名古屋キャンパス

中里唯馬氏によるFace to Faceについての考察

細川 聖矢

本論文は、ファッションブランド YUIMA NAKAZATO が 2020-21年秋冬のコレクションで発表した Face to Face について、さらには中里氏自身についての考察・分析を行い、そこから読み取れる傾向や特徴、強み、価値、人物像を捉え、その上で私なりの解釈を基に、私自身がこれから先、行っていきたい衣服との向き合い方を再考する。

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ビジネス企画書部門

■東京キャンパス

映像で鹿児島の魅力を全国に
YouTubeを活用した新しい地方創生の未来

中尾 優太

本企画書では、映像で⿅児島の魅⼒を伝えるための案を、初年度と3年後に分けて、9つの項⽬から構成されるビジネスモデルキャンバスを⽤いて構築している。
本事業の⽬的は「映像で⿅児島県の良いところを⿅児島県外の⼈々に広める」ことにあり、本学への進学の為、上京したことがきっかけとなった。
また、3年後にはお茶を淹れるためのアイテム(急須や茶筒)を、普通の視点ではなく、キャンプ、つまりアウトドアという視点から作り販売する案も含まれている。

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■大阪キャンパス

ブランド再生ビジネス
― ロリータブランドにおける可能性 ―

詫間 素十

現代社会はモノで溢れている。
アパレルにおいては知名度のあるブランドでさえも流行り廃りがある。一方で全国的な人気が低迷しても未だコアなファンに愛されるブランドが数多く存在する。
本企画はそのようなブランドに焦点を当て、再び市場を盛り上げることを目的としている。主にオンラインサロンを活用しコアファンの結びつきを強化する。本企画書ではロリータブランドを例に挙げブランド再生ビジネスの可能性について提示する。

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■名古屋キャンパス

ASDの子どもに向けた服ブランド企画
― 着替え自立から未来へ繋ぐ ―

松元 芽伊

「自閉スペクトラム症(ASD)の人々が自分らしい生き方を追求しやすい社会」を目指し、ASDの子どもに向けた服ブランドを企画した。きっかけはASDの甥の存在である。
考案するブランドでは、ASDの人々が持つ服の悩みを解消する服の商品を企画・販売を行う。商品の縫製やデザインをASDのアーティストや福祉施設が運営する工場に依頼する。
整った身なりで人との繋がりを作り、特性を活かす仕事を生み出すことで、誰もが生きやすい社会を目指す。

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