PIIFに関わるすべての人たちが見つめる
イマとミライを紹介するWEBマガジン

PIIF EYES

2024年度『卒業制作・計画』受賞作品

『卒業制作・計画』は、制作・ビジネス企画書・論文・映像の4つから1つを選択し、指導を受けたい教員と話し合ってコンセプトやトピックを決めて取り組みます。

在学中に身につけた、クリエイションやビジネスについての専門的かつ実践的な知識を活かし、制作/執筆された中から、「優秀卒業作品賞(制作部門/ビジネス企画書部門/映像部門)」「優秀卒業論文賞」を受賞した作品を紹介します

2023年度受賞作品はこちら

優秀卒業作品賞 制作部門

NOAH’SARK

ファッションクリエイション学科

赤間 隆太郎

人は時折道を誤り、過去を学ばず同じ過ちばかりを犯してしまいます。
しかし、過去の事象とは時が経つほど忘れ去られてしまうものです。
私は東日本大震災で被災し、時間によって教訓を忘れつつあることに恐怖を覚えました。
この動画が人々に過去、積み上げた歴史の大事さを伝え、今の私達をより良い未来へ導いてほしいと願います。

優秀卒業作品賞 映像部門

ファッション×伝統

ファッションクリエイション学科

辛 夢イン(シン・モイン)

本卒業制作における動画は、伝統的な服飾文化が、現代社会にどのように継承しているのかを、日本の江戸小紋の染技法、中国のチャイナドレスを事例にしながら構成されている。
評価すべき点として、3点ある。第1に、マス・メディアとしての役割を踏襲していることである。単に、伝統技法を紹介するのではなく、興味のない視聴者にも視聴してもらうために、自身の紹介、自身の視点から映像が始まり、エンタメとしての視覚効果も取り入れられている点である。第2に、職人の技法を紹介しているだけでなく、職人の「思い」を描いている点である。その言葉の「温度感」を表現することが、映像ならではの特性である。それを表現するには、撮影者と撮影対象者との関係性の構築が必須であり、最も難しいが、制作者は関係性を構築し、映像表現ができたことは大いに評価すべきだろう。第3に、制作者は、単に現代的なチャイナドレスを紹介するのではなく、チャイナドレスの歴史的背景、中国の社会背景まで踏み込んだ取材をしている。その結果、チャイナドレスはこれまでの中国の服飾文化と西洋文化を融合し、より女性が美しく動きやすくしたものであることを明らかにした。

制作メモを見る

優秀卒業作品賞 ビジネス企画書部門

S社の再建に向けた新たな挑戦 — 服の、先へ。—

大阪ファッションクリエイション・ビジネス学科

椋本 陸斗

経営危機に直面するファッション関連企業S社の再建に向けたビジネスを企画した。S社が経営危機に陥った財務基盤の脆弱性や顧客離れ、非効率的なコスト構造等の原因を分析し、同業他社のSY社、WD社、RY社およびファッション産業以外のRK社と比較した。その結果、S社の再建に向けた革新的な戦略として①「S・ラボラトリー」と②「RE S」を考案し、BMCキャンバスを用いてそれぞれの価値創造の枠組みや実現可能性を提示した。

要旨を見る

優秀卒業論文賞

障害馬術競技における女性の試合用ウェアの研究

名古屋ファッションクリエイション・ビジネス学科

赤塚 葵

2019年に改定された馬術競技の障害飛越競技の試合用ウェアに注目し、女性ライダーはどのようにウェアを選択、着用しているのだろうかという問題意識のもと、馬術関連用品のブランド調査、障害飛越競技に出場する女性ライダーへのインタビュー調査を通して、女性ライダーにおける競技用ウェアの選択、着用状況を明らかにすることを目的としている。本論文を通して、ファッションは高貴なイメージからあまり一般化されてこなかった乗馬に興味をもつきっかけを作り出していることが指摘される。

要旨を見る

シェアする

一覧に戻る