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2025年度『卒業制作・計画』受賞作品

『卒業制作・計画』は、制作・ビジネス企画書・論文・映像の4つから1つを選択し、指導を受けたい教員と話し合ってコンセプトやトピックを決めて取り組みます。

在学中に身につけた、クリエイションやビジネスについての専門的かつ実践的な知識を活かし、制作/執筆された中から、「優秀卒業作品賞(制作部門/ビジネス企画書部門/映像部門)」「優秀卒業論文賞」を受賞した作品を紹介します。

2024年度受賞作品はこちら

優秀卒業作品賞 制作部門

Tree Rings

ファッションクリエイション学科

岩橋 深森

年輪、それは「いのちの紋様」
⼀輪⼀輪が刻むのは、経験と成⻑の証
豊かな陽光を浴びた⽇も
冷たい⾬に打たれた⽇も
喜びも痛みも
すべてを年輪は記憶する

私はオーストラリアのタスマニア島で⽣まれ、12歳までその地で過ごしました。タスマニアには⼿つかずの原⽣⾬林が広がり、私は豊かな⾃然に囲まれて育ちました。私の名前「深森」は、タスマニアのレインフォレストに由来しています。

⻑い年⽉を⽣きてきた樹⽊は、その年輪にどんな物語を刻んでいるのでしょうか。同じように私たちも、喜びや痛み、悲しみを乗り越えながら、年齢を重ねるごとにどのような⼈⽣を紡いでいくのでしょうか。

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優秀卒業作品賞 映像部門

黒いドレス ~東日本大震災から 14 年の母~

ファッションクリエイション学科

小林 ひかる

東日本大震災で親戚や知人を亡くした母が「黒い服」しか着られなくなったが、娘の計らいで「色」を取り戻していく過程を描いた映像作品。被災当事者との対話や故人の遺した衣服を通じ、「色」の根源的な意味と「服の先」にあるケアのカタチを見出していく。死者・行方不明者約 2 万人を悼み、今なお痛みを抱える人々に捧げる作品である。

優秀卒業作品賞 ビジネス企画書部門

中国発・個性派アパレルの輸入で切り開く若者のファッション市場
―実店舗「夢メール」の企画と実践―

大阪ファッションクリエイション・ビジネス学科

木村 泰淳

本企画書は「机上の案」ではなく、実践的なビジネス企画と言える。作成者の木村泰淳は日本の MD 同質化問題に着目し、その解決方法を探るため、日本のアパレル市場を調査した。その後中国の上海や深センで店舗やインタビュー調査を踏まえ、仕入れ先との交渉、契約に至った。資金調達・店舗の選定・内装・宣伝等の過程を終え、2025年11月9日に企画通り大阪で「夢メール」(店名)を開いた。コストや損益も厳密に計算し、2026年3月現在順調に経営している。

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優秀卒業論文賞

装いという鎧──ファッションの心理的防衛機能に関する研究

大阪ファッションクリエイション・ビジネス学科

後藤 璃音

装いは、着る人の心を反映する場合もあれば、心を昂らせたり、幸せな気分にさせる場合もあります。本論文では、装いがたんなる外見的装飾ではなく、「心の鎧」として機能する側面を明らかにしました。心の鎧というのは、他者から自分を守るための衣服を意味します。筆者は自身の経験や同世代の男女へのインタビューをもとに心の鎧としての装いの実態に迫っています。

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