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2025年度 卒業式を挙行しました。

2026年3月20日(東京キャンパス)、3月23日(大阪キャンパス)、3月24日(名古屋キャンパス)にて、国際ファッション専門職大学の卒業式が行われました。

今回は、来賓祝辞として、 「23区」や「組曲」などを展開する株式会社オンワードホールディングス代表取締役社長 保元 道宣氏とLVMH JAPAN株式会社 代表取締役社長 ノルベール・ルレ氏のビデオレターが上映されました。
※「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」「DIOR(ディオール)」「CELINE(セリーヌ)」「TIFFANY(ティファニー)」など世界的に有名な数多くのブランドを保有するLVMH JAPANは、2021年より本学とパートナーシップを結んでいます。

式典は、各キャンパス代表への学位記授与から始まり、近藤誠一学長による訓辞へと続きました。

  • 学生代表への学位記授与
  • 近藤誠一学長 訓辞

続く、校費留学生認定証授与では、受賞したファッションクリエイション学科の野村優翔さんが留学への決意を述べました。本学の校費留学制度の対象者には、留学に必要な渡航費や入学金、1年間の学費が支給されます。

  • 校費留学にへの決意を述べる野村優翔さん

また、卒業後にかなえたい夢についてのプレゼンテーションをすることで支給される『夢を夢で終わらせない支援金』は、ファッションクリエイション学科の野口キララさんが獲得。プレゼンテーションがユニークであると認められ、100万円が支給されました。

  • 『夢を夢で終わらせない支援金』を獲得した野口キララさん

その後、4年間無遅刻・無欠席の学生を表彰する『全年皆勤賞』の授与、部門ごとに『卒業作品優秀賞』の発表も行われました。
『卒業作品優秀賞』を受賞した作品は、すべてコチラからご覧いただけます。
2025年度『卒業制作・計画』受賞作品 | 国際ファッション専門職大学【東京・大阪・名古屋】

最後に、在学生による送辞、卒業生による答辞で2025年度卒業式は幕を閉じました。

  • 在学生送辞
  • 卒業生答辞

今年度は、東京・大阪・名古屋各キャンパスで挙行された卒業式。
各キャンパスで、個性あふれる装いと卒業証書を手に晴れやかな笑顔を見せてくれました。

学長訓辞

幸運は準備された心にのみ降りてくる

国際ファッション専門職大学四期生のみなさん、ご卒業おめでとう。保護者や友人のみなさんにも、心からお祝いを申し上げます。

皆さんは、学校と、社会の場をつなぐ重要な橋渡しの時期である4年間を、この大学で過ごしました。そこでは深い専門的知識や技能と、幅広い分野の教養、すなわちリベラルアーツを同時に学びました。私がこれらを「縦糸」と「横糸」と呼んできたことはご承知の通りです。

この2つの糸をしっかりと人生に編み込んでいくことは、大変革の時代を迎えたいま、最も必要なことです。そうした人材を育成するために「専門職大学」が設立されたのです。みなさんはその代表として4年間の学びを終え、今日を迎えました。社会に出てからもこれらを常にアップデートすることを忘れないでください。

その上で、皆さんの門出に当たり、人生で成功するために重要なことをひとつお伝えします。それは「幸運は準備された心にのみ降りてくる」(”Chance favors the prepared mind”)という言葉です。
これはフランスの微生物学者のパスツール(ワクチンを発明した生物学者)が言った言葉です(原語のフランス語は、Le hazard ne favorise que les esprits prepares です)。

では「準備された心」とは何でしょう。それは、次の3つをもった心です。

  1. 自分の信念を貫く使命感
  2. 専門分野を超えて広い知識を身につける好奇心
  3. ゆとり

まず自分の人生の目標・使命を決め、その実現に向けて毎日渾身の力を込めることです。途中で迷うこともあるでしょう。迷ってもいいのです。ゲーテの『ファウスト』に、天の声として「人間は努力する限り迷うものだ」という言葉があります。迷い、悩むことはAIにはできない、人間の特権です。迷いながら前に進むことで、人間は自分だけの学びを獲得し、人間性の厚みを増すからです。成功するとは、成功するまで頑張ることです。
第二に、仕事や専門に拘わらず、常にあらゆることに好奇心をもち、いろいろな人と対話をすることです。そこで得た多様な知識や経験の断片を、心にしっかりと貯めておくことです。
この2の条件がそろうと、一見異分野の知識が、あるとき突然結びつき、それまで考えもつかなかった名案が“ひらめく”のです。

何かを成し遂げたいという強い思いがあると、幅広い専門外の知識の点が、他の点と突然むすびついて、「あ、そうか」という“ひらめき”が生まれます。アップル社創始者のスティーブ・ジョブズ氏は、たまたま日本の書道を体験することになったが、その何年も後に、その知識がアップル社の創業の際に非常に役に立ったと言っています。彼はいろいろ悩みながら考えている時、心の中の、むかし書から得た「ある点」が、「別の点と突然つながる」ことで、素晴らしい“ひらめき”が生まれたと言っています。彼はこれをconnecting the dots と言っています。それが来るか否か、いつ来るかは分からない。しかし使命感をもって真剣に生きている限り、必ず来ると信じて進めと言った由です。大変革の今は、“ひらめき”をつくる多様なdots を身につけるチャンスです。また日本文化の伝統には、沢山のdots が秘められています。

第三に知っておくべきことは、“ひらめき”が起こるのは、理詰めで問題を解こうとしているときではなく、そこから離れて散歩や趣味を楽しむなど、心にゆとりが生まれているときだということです。
問題から離れて、頭を休め、気をゆるめて自然や音楽に身をおいているときに、つまり「間」の瞬間に、理詰めでは達成し得ない“ひらめき”がやって来るのです。

アルキメデスが風呂の中でくつろいでいるときに「浮力の原理」に気づいて、「ユーレカ」(分かった!)と叫んで風呂桶から飛び出したという話は有名です。日本の誇る数学者である岡潔氏は、世界の数学の難問を考えに考えても答えに到達せずに苦しんでいるとき、頭を休めるために数学から離れて友人の車でドライブをしました。そしてトンネルを抜けて海がパッと眼前に現れたとき、その難問が解けたそうです。

この“ひらめき”という現象が脳に起こるのは、自律神経のうち、休息や修復を担う副交感神経が、緊張を司る交感神経より優位にあるときだそうです。つまり睡眠、入浴、趣味にひたっているときなど、緊張を解いてリラックスしているときに起こります。

卒業生のみなさん、
自分の使命実現に向けて努力を続け、多様な分野や他との対話に好奇心をもち、緊張とゆとりの間の切り替えを行って下さい。それが幸運を招く「準備された心」なのです。

改めて卒業おめでとう!

Instagram

入学式の様子は、本学の公式Instagram(@piif_official)や各キャンパスのInstagramにも掲載しています。ぜひご覧ください。