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2026年度入学式を挙行しました。

4月5日(日)、国際ファッション専門職大学入学式を挙行しました。今年も東京・大阪・名古屋3キャンパスを中継で繋いでの開催となりました。

来賓祝辞では、「23区」「組曲」などを展開するアパレルメーカー大手の株式会社 オンワードホールディングス 代表取締役社長 保元 道宣氏のビデオレターが放映されました。保元氏には第一期生の入学式から延べ7回祝辞をいただいております。

続いて、学長訓示が行われました。近藤誠一学長は、「変化の激しい時代だからこそ、自分の生きる軸を持ち、挑戦と失敗を恐れず、自分自身の「正解」を考え抜いてほしい」と新入生に向けてメッセージを送りました。訓示の全文は本記事の最後に掲載しています。

近藤誠一学長による訓示

また、歓迎の辞では、在学生代表がスピーチ。その後、3キャンパスそれぞれの新入生代表が入学後の抱負を述べました。

  • 在学生代表 歓迎の辞
  • 東京キャンパス新入生代表
  • 大阪キャンパス新入生代表
  • 名古屋キャンパス新入生代表

各キャンパスで、それぞれの個性が光る装いとともに、少し緊張しつつも晴れやかな表情で、本学の学生としての新たな一歩を踏み出しました。

国際ファッション専門職大学 近藤誠一学長(元文化庁長官)
学長訓辞 Congratulations on your admission, and Welcome to the PIIF – Professional Institute of International Fashion.

ご入学おめでとう。
そして国際ファッション専門職大学へようこそ。
保護者のみなさんや、ご友人の皆さまにも、心よりお祝いを申し上げます。

いま社会は大きく動いています。人類文明の軸となる2つの流れが交差しています。
ひとつは、250万年ほど前に人類が「道具」を使い始めて以来一直線に進んで来た技術の進歩が、「生成AI」にみられるようにここへきて質的に加速していることです。
もうひとつは、あるべき社会体制についての人間の考え方が、突然理想主義から現実主義(リアリズム)へと振り子が大きく戻り始め、それに抵抗する勢力との衝突が起きていることです。

この2つがいま同時に起こっているということは極めて興味深いことであり、それを大学という自由な4年間に経験できることは非常にラッキーであり、羨ましく思います。

今日は、こうした状況下で生きる上で重要な、2つのことを申し上げて、お祝いの言葉に代えます。

第一:自分の生きる軸をもち、主体的に前に進むこと

  1. 自分の得意とする専門分野をもち、常にその知識とスキルを磨く、
  2. 幅広い教養を磨くことで、時代の流れと行方を察知し、チャンスを掴む能力を磨くこと
の2つです。
大事なのはこの両者を同時に進めることで、それを自分の人生の軸とすることです。
これは社会のどの分野で生きる上でも必要な心構えです。
得意分野と教養は、それぞれ縦糸と横糸と考えて下さい。両方があって初めて人生という布を織ることができます。
パスツールというワクチンを発明したフランスの微生物学者が言った有名な言葉があります。
Chance favors the prepared mind(運は、準備されたこころにのみ降りてくる).
この「準備されたこころ」とは、縦糸と横糸をバランスよく揃えて、日々真剣に織り込んでいるひとのことです。
チャンスはただ待っているだけでは降りてきません。自分に合った2種類の糸を自分で選び、満足のいく布を織るために必死に織っているときにやってくるのです。

そうした人生を設計する上で、この大学が皆さんに与えられることは以下です。

  1. 糸を与えること。
    縦糸は皆さんがすでに選んだ「ファッション」です。それに関する再先端の知識や技能を縦糸として与えること。 横糸は幅広い一般教養や外国語などのコミュニケーション能力、そして国際的に活躍する上での強みとなる日本の伝統文化の美意識をです。カリキュラムの中には、一流のプロの教員が選んだ縦糸と横糸がみなさんを待っています。
  2. チャレンジし、失敗できること。
    縦糸・横糸を編む訓練をし、ゼミやコンクールなどを通してその成果を発表し、失敗したらやり直すことで実力を強めていく場が与えられています。大学の中であれ外であれ、コンテストに落選した学生は、次のチャンスに自由にチャレンジでき、入賞できるまで何回でもチャレンジを続けられるのです。失敗からの学び方を自分で学び、成功の喜びを味わえる、絶好の場なのです。これは社会に出てからはできないことです。
    そしてこの大学が誇る圧倒的な教員/学生比率の良さが、みなさんのそうした努力を支えるのです。

第二:人生の「正解」を自分で見つけること。
大学では授業とともに試験があります。しかし重要なのは、大学の目的は、学生が良い成績を上げることではなく、自分で「考える」機会を与えることにあることです。人生においては、「正解」は探すものでなく、自分で考えてつくるものなのです。
大学での試験は、高校までの試験と違って、みなさんがどこまで決められた「正解」を答えられるか否かを判断するためのものではありません。問題を解くために自分で考える過程で、考える力が強まり、新たな問を考えつくチャンスが生まれるのをencourageするために、問題を出すのです。
ひとりひとりが、自分の「正解」をもち、その正当性を論理的に説得できるか否かが問われるのです。人生は1+1=2という算数ではありません。
従って、ある科目で100点をとって卒業しても、その点数は社会では通用しません。たとえ50点でも、自分で必死に考えた結果であれば、その過程で鍛えた「考える力」が身につき、人格形成を進め、就職の面接に現れ、社会での評価基準になるのです。
大学での授業は、正解のない問題を教員や仲間と一緒に考え、議論する過程で思考力を鍛えあい、自分の正解をつくることをお手伝いするものです。この4年間でしか学べないことです。

つまり、大学とは、今は、もはや新しい知識を学ぶ場ではありません。自分を自由に試し、失敗から学び、そして良き友との対話やサークル活動で自分の思考力を高める場なのです。

What you gain from this university is not a new knowledge.
It is freedom to challenge, and to draw lessons from failure.
It is the place to maximize your ability to explore you own solutions.

みなさんが、これからの4年間を有意義に過ごし、学べるだけ学んで、世界のファッション界を背負って立つ人材となる日を夢見て、お祝いのことばとします。

In dreaming of the Day when you all become leading figures of the world fashion industry, I close my address. Thank you.

Instagram

入学式の様子や学生のスナップを、各キャンパスのInstagramで詳しく掲載しています。ぜひご覧ください。